新築一戸建てのテレビ視聴方法比較|アンテナ・ケーブルテレビ・光回線、メリット・デメリット

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今回は新築一戸建てのテレビ視聴方法について紹介させて頂きます。

えっ!テレビなんてアンテナ設置すれば見れるんじゃないの?と思われている方、確かにアンテナを設置すれば見れます。でも最近はアンテナ以外の視聴方法もあり選択肢が広がっているので、自分の家に最適な視聴方法を選べるよう、3種類の視聴方法とそれぞれのメリット・デメリットを紹介させて頂きます。

僕は2014年から分譲が始まった、約120邸の新興住宅地に家を建てました。同じ分譲地に建てた方の屋根をGoogleMapの衛星写真で確認したところ、昔ながらの八木アンテナを設置されているお家は2邸しかありませんでした。しかし隣接している約15年前に分譲された住宅地では、8割以上のお家が八木アンテナを設置されています。一昔前(地デジが主流になる前)は、テレビ視聴=アンテナ設置でしたが、今はアンテナ設置以外の視聴方法を選ぶ人が増えてきていることが分かります。

ちなみに我が家は、光回線を使用した光テレビで地上波,BS,CSを視聴していますが、戸建てで光テレビを採用する場合、宅内のテレビ配線で、準備しておくことがあります。今回は、それぞれの視聴方法のメリット・デメリットと合わせて、光回線でテレビを視聴する場合、お家設計でどのような準備が必要か、詳しく紹介させて頂くので参考にして頂ければと思います。

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新築一戸建てのテレビ視聴方法

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まず今回、紹介させて頂く、アンテナ・ケーブルテレビ・光回線、3つの視聴方法を比較してみます。

アンテナケーブルテレビ光回線
工事費用
3万~10万円

0~6,000円

0~1万円
月額料金
0円

1,500円~

460円~750円
インターネット×
なし
割引×
なし

auとインターネットがセットで携帯料金が500円~1,000円割引

各キャリアとインターネットがセットで携帯料金が500円~1,000円割引
チャンネル数
地デジ

地デジ,BS+プランに応じ専門チャネル多数

地デジ,BS+オプションでCS
映像品質
天候や周囲環境により左右される

アンテナの設置は、アンテナの種類とブースターが必要か、BSアンテナも設置するかによって工事費用が変ってくる為、工事費に幅があります。またケーブルテレビと光回線は、インターネットと一緒に申し込んだ場合、プランによって、工事費が割り引きされ「工事費無料」となるケースも多くあります。

ケーブルテレビの月額料金は、専門チャンネルの見られるチャンネル数や種類によって、料金プランが設定されていて、テレビ(地デジ,BS,CS)のみの場合1,500円~6,000円くらいの価格になっています。インターネットや電話がセットになったプランだと月額料金の割引などがあります。

光回線の月額料金は、中部電力系光回線コミュファ光の場合、460円で地デジ,BSが視聴可能、NTT系光回線のフレッツ光やドコモ光の場合、750円で地デジ,BSが視聴可能です。また「スカパー!」などのCS放送もオプションで視聴可能です。

テレビアンテナ設置費用と光回線の月額視聴料金を比較すると、5年~18年で光回線の視聴料がアンテナ設置費用を超えますが、テレビアンテナの寿命が「約10年」と言われているので、10年程度でアンテナが故障した場合や台風などでアンテナが壊れた場合などは、光回線で視聴する方がトータルのコストが安くなる可能性もあります。

アンテナを立てて視聴する方法

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テレビを視聴する方法として、最も一般的な方法で、アナログ放送が主流だった時代は、この方法しか選択肢がなかったので、テレビ視聴=アンテナ設置と思われている方も多いと思います。

【アンテナを設置して視聴する方法のメリット】
アンテナ設置費用以外にランニングコストがかからない点が、アンテナを設置して視聴するメリットになります。「視聴方法を比較」の項目にも記載しましたが、20年以上アンテナが故障せずに使えれば、生涯コストが最も安くなるので、とにかく出費を抑えたい人や月額料金を払いたくない人はアンテナを設置して視聴する方法がおすすめです。

また、アンテナを設置してテレビを視聴する場合、電気さえきていればテレビを視聴することができるので、災害時にケーブルテレビや光回線より早く復旧し情報を得ることができる可能性が高いといえます。但し災害によってアンテナが故障してしまった場合は、最も復旧が遅れる可能性もあります。

【アンテナを設置して視聴する方法のデメリット】
デメリットの1つ目は、天候や周囲の環境によって映像品質が劣化する可能性があることです。アンテナによる視聴は、テレビ放送塔から発信された電波をお家のアンテナで受信してテレビを視聴しますが、大雨によって電波が減衰したり、雷などの高電圧によって電波が妨害されたりして、映像が乱れることがあります。また近くに高架鉄道や高架道路がある場合、走行する電車や車両によって電波が遮られて映像が乱れることもあります。

デメリットの2つ目は、台風などの暴風でアンテナが破損するリスクがあることです。ケーブルテレビや光回線も暴風で近くの木が倒れるなど、破損のリスクはありますが、ケーブルテレビや光回線の場合、事業者が復旧してくれるのに対して、テレビアンテナは自分で業者に依頼して修理する必要があり費用も自己負担になります。

デメリットの3つ目は、お家の外観を損なってしまうことです。外壁や屋根瓦などこだわってデザインしても、屋根の上にアンテナを設置してしまうと、ちょっとダサい気がしてしまいます。実は地デジになってから昔ながら屋根の上に設置する八木アンテナ以外に、下の写真のような平面アンテナも発売されています。但し、八木アンテナに比べて値段が高い、電波の受信感度が弱いというデメリットがあります。

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ケーブルテレビで視聴する方法

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ケーブルテレビによる視聴方法は、地域のケーブルテレビ会社と契約して専用の配線を引き込みテレビを視聴します。地デジのみのプランはなく、専門チャンネルとセットになったプランがほとんどで、映画、スポーツ、アニメ、音楽などの専門チャンネルを視聴したい方に向いている視聴方法です。他にもケーブルテレビの場合、地域密着型チャンネルなどもあり、地元のイベントなどをテレビで見ることができます。またケーブルテレビ会社がケーブルテレビ網を使ってインターネット接続サービスを提供している場合が多く、テレビとインターネットを一緒に契約すると割引になるケースもあります。

【ケーブルテレビで視聴するメリット】
ケーブルテレビで視聴するメリットは、アンテナの設置が不要なことと、有線で映像を送信している為、アンテナのように周囲環境の影響を受けにくく、映像品質が安定していることです。また専門チャンネルが充実しているので、いろいろなチャンネルを見ることができるのもケーブルテレビのメリットです。ただ、次に紹介する光回線で視聴する方法でも同様のメリットがあり、光回線の方が他にもメリットが多い為、ケーブルテレビと光回線を比較した場合、光回線の方がおすすめです。

【ケーブルテレビで視聴するデメリット】
デメリットの1つ目は、月額料金が高いことです。「新築一戸建てのテレビ視聴方法」の項目でも記載しましたが、地デジのみのプランがないので、専門チャンネルが必要の無い方には、向いていません。

デメリットの2つ目は、インターネットの通信速度が光回線と比較すると遅いことです。これは、映像放送用の同軸ケーブルを使ってインターネット通信を実施している為で、光回線と比較すると技術的にどうしても通信速度が遅くなります。ただ最近は、放送用のケーブルとは別に光回線を敷設している会社もあるので、地域によって光回線より必ずしも遅いとは限りませんが、基本的にケーブルテレビ会社は地域ごとの会社で、光回線を運営しているNTTや電力会社、大手通信業者ほど大企業では無いので、光回線業者と比べると設備投資の面で劣っている可能性があります。各通信業者のホームページなどに記載されている光回線の通信速度1Gbpsは規格上の最速通信速度であって、通信業者はこの数値に近づけられるよう最大限努力する「ベストエフォート型のサービス」となっています。このため事業者が設備をどれだけ増強できているかが、各個人宅の通信速度に影響してくるので、ある程度設備投資ができる大手通信業者の方が、実際の通信速度が速い場合が多いようです。

光回線で視聴する方法

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光回線でテレビを視聴する方法は、テレビがデジタル放送になってから始まった、比較的新しい視聴方法で、インターネット用の光ファイバーケーブルでテレビ放送用の信号を伝送するオプションサービスになります。

【光回線で視聴するメリット】
アンテナの設置が不要なことと、映像品質が安定していることは、ケーブルテレビと同じになりますが、ケーブルテレビとは違い、基本のプランは地デジとBSのみなので、専門チャンネルを見る予定が無い方も、無駄な出費が無く利用することができます。

CS放送はオプションとして「スカパー!」や「スカパー!プレミアムサービス光」を契約すると、光回線経由で専門チャンネルを視聴することができ、CS放送用のパラボラアンテナを準備する必要なく、専門チャンネルも楽しむことができます。

またインターネット用の光回線を利用する為、元々お家のネット環境として、光回線を引き込む予定、もしくは引き込んでいる方は、終端装置をテレビ視聴用の機器に交換するだけで、追加工事は発生しません。

NTT(フレッツ光)や電力会社(コミュファ光,eo光など)、通信業者(ドコモ光,auひかり,ソフトバンク光)などメジャーな光回線業者は、テレビ視聴用のオプションを提供しているので、光回線業者を選ぶ選択肢が狭まることもありません。

携帯電話の各キャリヤは、お家のインターネット回線をそれぞれのキャリヤと提携する業者に合わせると、携帯電話の月額料金を500円~1,000円割り引くサービスを実施しているので、携帯電話のキャリアとお家のインターネット業者を合わせるとお得になります。この割引は、同じ家に住んでいる家族全員の携帯電話料金に適用されるので、例えば家族4人全員スマホを持っている場合は、月額料金が合計で4,000円の割引となり、かなりお得なので、docomoユーザーはドコモ光、auユーザーはauひかり、ソフトバンクユーザーはソフトバンク光と契約することがおすすめです。

【光回線で視聴するデメリット】
デメリットは、唯一月額料金がかかることですが、テレビアンテナの寿命が「約10年」と言われており、アンテナの工事費と積算の月額料金がちょうど10年くらいで同じになるので、光回線での視聴の方がトタールのコストが、必ずしも高くなる訳ではありません。むしろ台風などの暴風でアンテナが故障するリスクを考えると、光回線の方がリスクが無く安心して視聴することができます。

光回線で視聴するための準備

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上の図は、NTT西日本フレッツ光のホームページから引用させて頂いた光回線でテレビを視聴する場合の配線イメージ図になります。

光回線終端装置が通常のインターネットのみの場合と異なり、テレビ放送信号を分岐するテレビ用の終端装置となっています。

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実物は、こんな感じです。屋外から引き込んだ光ファイバーケーブルを接続し、インターネット用のLANケーブルとテレビ視聴用の同軸ケーブルに分岐しています。

ここでポイントですが、通常、屋根にアンテナを設置する場合、小屋裏にテレビ信号の分配器を設置し、各部屋のテレビ端子に信号を分配しますが、光回線でテレビを視聴する場合、この終端装置がアンテナ代わりになるので、この場所から各部屋のテレビ端子に信号を分配することになります。

新築で光回線を使ってテレビを視聴する予定の方は、光回線の終端装置を置く予定の場所(光ファイバーケーブルの引き込む場所)から、各部屋のテレビ端子へ映像信号を分配できるように、宅内のテレビ配線を準備しておかないと、光回線を引き込んだ後、余計な工事が必要になるので注意してください。

テレビの視聴方法をアンテナにするか、光回線にするか決めかねている場合や、住み始めてから視聴方法を変更したくなる場合に備えて、お家設計の段階では、アンテナと光回線どちらにも対応できるように準備しておくことをおすすめします。僕の家は、どちらにも対応できる準備をしているので、両方に対応できる我が家のテレビ配線を紹介させて頂きます。

アンテナと光回線どちらでも視聴できるようにする準備は簡単で、下の図のように、光回線の終端装置を設置する場所に、テレビ端子を準備しておくだけです。分配器はアンテナを設置するときと同様に小屋裏に設置します。

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このように準備しておけば、分配器のIN端子に接続する同軸ケーブルを切り替えるだけで、光回線での視聴とアンテナでの視聴の両方に対応できます。我が家の場合、上の図のように書斎に光回線の終端装置を設置していて、書斎にはテレビを置く予定がないので、本来はテレビ端子は必要ないのですが、光回線でテレビを視聴する為にテレビ端子を準備し、書斎からのテレビ配線を小屋裏に設置されている分配器のIN端子に接続し各部屋に映像信号を送るようにしています。

アンテナ視聴に切り替える場合は、分配器のIN端子に接続している書斎からの配線を外して、アンテナからの信号を接続するだけです。我が家の分配器は下の写真のように、小屋裏点検口を開けたすぐのところに設置されているので、自分でも簡単に切り替えることができます。

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光回線の終端装置を設置する場所にテレビ端子がないと、お家を建てた後に同軸ケーブルを分配器まで接続する追加工事が必要になるので、光回線での視聴を考えている方は、お家設計の段階で、光回線での視聴に合わせたテレビ配線も準備しておいてください。

まとめ

今回は、新築一戸建てでテレビを視聴する方法と光回線でテレビを視聴する場合に必要な準備を紹介させていただきました。

これからお家設計をされる方で、インターネット環境として光回線を使用する予定の方は、追加工事が必要なく、光回線でテレビの視聴もでき、メリットも多いので、光回線でのテレビ視聴を一度検討してみてください。

今回紹介した戸建てのテレビ視聴方法以外にも、有線LANの必要性やお家の中のネット環境など、家づくりに関する情報を色々書いているのでリンク先の記事も読んでみて下さい。

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