パナソニック ユニットバス|カビに強く、掃除がラクになる構造紹介

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今回はパナソニック ユニットバスのカビに強く、掃除がラクになる構造について紹介していきます。

前回「浴室換気扇を24時間稼働することでカビの発生が抑えられているかも」という記事を書きましたが、換気扇の使い方以外にも、最近のお風呂はカビが生えにくい工夫がたくさんあるので、我が家が採用したパナソニックのユニットバスで効果を実感する「カビに強く、掃除がラクになる構造」について紹介させて頂きます。

24時間換気も含め、どれが1番効果があるのかは分かりませんが、事実として6年使用した我が家の浴室はカビが生えそうな気配が全くありませんので、これからお家づくりでユニットバス選びをされる方に「こういう構造が実際に浴室のカビの抑制に有効かも」という参考にして頂ければと思います。

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カビの発生しやすい条件と場所

前回の浴室換気扇24時間稼働の記事でも紹介しましたが、その記事を読まれていない方もいると思うので、まずはカビの発生しやすい条件から紹介させて頂きます。

Bathroom-ventilation_01

□カビが発生しやすい条件

①温度:20℃〜30℃
25℃〜28℃で最も繁殖しやすく、5℃〜40℃でも繁殖する。60℃以上になると死滅する為、洗濯乾燥機の乾燥温度は60℃になっている場合が多い

②湿度:70%以上
60%くらいから活動するようになり、80%以上で急激に繁殖する

③栄養分
石鹸カスや皮脂、ホコリ、ダニなど、また住宅に使われる建材のほとんどがカビの栄養分となる

④水
カビは微生物の一種で、生命体なので生きるためには水が必要。水が全く存在しない環境でカビは生存することが出来ない。逆に結露など水があるところには発生しやすい

浴室換気扇24時間稼働の記事では「換気扇をつけっぱなしにすることで浴室の湿度をカビの発生しやすい60%以下に早く下げることができ、カビの発生を抑制できるのでは」というような内容を紹介しました。

今回紹介するユニットバスのカビが生えにくい構造は、カビの発生しやすい条件の中で栄養分と水を絶つことでカビの発生を抑える方法になります。具体的には掃除をしやすい構造にすることで、カビの栄養となる石鹸カスや皮脂、ホコリがたまりにくくなっていたり、空気の流れを工夫することで浴室が早く乾燥するような構造になっていたりします。

お風呂でカビの生えやすい場所というと、1番はドアのパッキンや壁と床,天井のつなぎ目部分のシーリング材を思い浮かべますが、この部分は水や汚れが残りやすいことと、1度カビが生えると除去しにくいことかが、カビの生えやすい原因になっていると考えられます。また天井にカビが生えることがありますが、これは日常的に掃除がしにくいことと、水滴が残りやすいことが原因と考えられます。あと浴槽のふたもカビが生えやすいイメージがありますが、これも水滴が残りやすい浴槽と接する部分に生えることが多いのではと思います。我が家では、浴槽のふたは最初から使わないと決めて入居した当日に納戸へ閉まったので今回は登場しませんが、それ以外のカビの生えやすい箇所について、ユニットバスメーカのカビの生えにくくする工夫を紹介させて頂きます。

スキットドア

まず1つ目は浴室ドアの構造です。

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先ほど浴室ドアのパッキン部分はお風呂のなかで1番カビが生えやすいと記載しましたが、いまのパナソニック ユニットバスの浴室ドアにはパッキンがありません。そもそもカビの生えやすかったパッキンをなくしてしまうことでカビが生えにくい、と言うよりカビの生えないドアの構造になっています。

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この写真は実際の我が家の浴室ドアで、6年使用しましたがカビの気配どころか汚れもまったく付いていません。浴室ドアは月1回くらいのペースで掃除をしていますが、それくらいの頻度でもキレイな状態を維持できています。更に我が家では、掃除のしやすさを考慮して1枚ガラスの引き戸にしたのも効果があったかもしれません。フレームが白なのでパッキンが無いことが分かりにくいですが、ガラスは直接フレームと接触しており段差もほとんどないので、普段使用しているときに水がたまることもありません。

また昔のユニットバスだとドアの下に付いていた吸気口がドアの上部に移動していて、水に濡れることがなく汚れにくいことも最近のユニットバスの特徴です。

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このようにドアのレールの上が吸気口になっています。汚れにくいですが高い位置になるので掃除は少し面倒です。また水垢はつきませんが空気の通り道でホコリがたまるので、ここも月1回のペースで掃除をしています。
またこの写真で左側が浴室になりますが吸気口が下向きになっているのが分かると思います。この構造は前回の浴室換気扇の24時間稼働でも紹介しましたが、浴室に吸い込んだ空気が床面に流れるようにすることで、早く床面を乾燥させ水滴が残らないようにしていて、この構造もカビの発生を抑制してくれています。

スミピカフロア

2つ目は床の構造です。

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パナソニック ユニットバスの床は、上の図の左側の構造となっていて、浴室の床と壁が接続する部部の床材が1cmくらい立ち上がっていて、その先で壁と接合しています。こうすることで、水のたまりやすい浴室のスミの部分にシーリング材がなくカビの発生しにくい構造となっています。

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そしてこちらが6年使用した我が家のユニットバスの写真ですが、床と壁の接続部のシーリング材もカビが生えそうな気配はなく、キレイな状態を維持できています。ここも扉と同じで月に1回程度の掃除頻度になります。

実際の写真で見て頂くと床と壁のつなぎ目のシーリング部分は非常に細くて分かりにくいと思いますが、昔のユニットバスと比べて部品と部品のクリアランスが狭く作られているので、シーリング材を使用する面積が少ないこともカビが発生しにくい要因の1つと考えられます。

フラットラインLED照明

3つ目は天井照明の構造です。

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パナソニックのユニットバスは上の写真のフラットラインLED照明を採用することができます。標準は一般的によく見かける壁付LED照明ですが、オプションで天井埋め込み型のLEDライン照明に変更することができます。この照明は他のユニットバスメーカでは見かけないパナソニックの特徴的な照明で、カッコいいというのも、もちろんあるのですが、壁付の照明に比べて圧倒的に掃除がラクになります。天井パネルに埋め込まれていて段差がなくフラットなので天井を掃除するのと一緒に照明も掃除ができてしまいます。

浴室の天井も月に1回程度の掃除頻度ですが、ここもカビが生えそうな気配は全くありません。

とにかくシーリング材が少ない

4つ目はパネルのつなぎ目などに使われるシーリング材の使用箇所が少ないことです。

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この写真はユニットバスの壁と天井のつなぎ目部分になりますが、浴室内から見える部分にはシーリング材が使われていません。

シーリング材が使用されている部分はパネルとパネルのつなぎ目部分と浴槽とカウンターパネルのつなぎ目部分くらいになります。また先ほど床の項目でも紹介しましたが、シーリング材が使用されている部分でも昔と比べてクリアランスが狭くシーリング材を使用する面積が小さくなっていることもカビの発生しくい要因の1つとなっています。

unitbath-structure_06浴槽とパネルのつなぎ目

unitbath-structure_07カウンターとパネルのつなぎ目

浴槽とカウンターは毎日掃除していることもありカビや汚れなどはなさそうです。

浴室の断熱性能

5つ目はお家の断熱性能が向上していることです。

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パナソニックのユニットバスの中でもリフォーム用に使用されるシリーズは、上の図のように標準で断熱仕様が装備されています。新築の場合お家自体が断熱仕様になっているので、ユニットバスの断熱仕様はオプションになりますが、お家の断熱性が向上し、ユニットバスの壁や天井に結露が発生しにくいことで、カビが発生しにくくなっています。

昔のお家だと冬の時期、浴室の天井に結露でついた水滴が落ちてきて冷たい思いをした経験がありますが、いまのお家では浴室の天井に結露で水滴がつくことはありません。

我が家はスマートエアーズ(トヨタホーム全館空調)を採用しているので、冬の時期でも浴室の周囲が冷たくなりにくいことで特に結露が発生しにくい状態ですが、外壁と接する面の壁や窓でも結露がついているのを見かけたことがないので、お家の断熱性が向上していることもお風呂のカビを生えいにくくしている1つの要因だと思います。

まとめ

今回はパナソニック ユニットバスのカビに強く、掃除がラクになる構造について紹介してきました。

パナソニックのユニットバスに限らず、他のメーカでも掃除がラクでカビが発生しにくくなるような工夫がされた構造が多いので、長くキレイに使うために掃除のラクさだったりカビの発生しにくさもユニットバス選びの1つのポイントに入れてもらえるとよいかと思います。

この記事を書く為に他のメーカのユニットバスも色々調べていたところ、最近では浴槽を自動洗浄してくれるユニットバスも出てきていて、手洗いは2週間に1回程度で良いというユニットバスもあるので、まだまだ進化していきそうです。

この記事以外にもお風呂のカビ対策として換気扇を24時間稼働することで効果があるのか検証してみた記事や、我が家のお風呂掃除方法を紹介する記事なども書いているので、よかったらリンク先の記事も読んでみて下さい。

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