今回は、トヨタホームの工期と契約から引渡しまでのスケジュールを紹介させて頂きます。
トヨタホームのユニット工法は、お家の85%を工場で生産するので、現場での作業が少なく工期が短いと言う話を聞くことがあると思いますが、実際どのくらいの工期でお家が完成するのか、今回は具体的な期間を我が家の事例で紹介させて頂きます。
また、契約から引渡しまで、どのようなイベントがあり、何回くらい打ち合わせするのか、実際に我が家の家づくり履歴からトヨタホームでお家が完成するまでのスケジュールも紹介させて頂きます。
スケジュール全体概要
家づくりの過程を大きく分けると、土地探しやハウスメーカーを検討する契約前の期間、ハウスメーカーと契約してお家の仕様やインテリなどを決る設計期間、実際に現場でお家を作る工事期間の3つに分けられます。
トヨタホームの場合、契約してから建物の引渡しが完了するまで、だいたい6ヶ月くらいで、現場での工事期間は約3ヶ月になります。
我が家の場合、土地探しからだったので、上の図の工程の前に、土地探しとハウスメーカー検討で数ヶ月かけています。結果的には、トヨタホームの分譲地が気に入って仮契約となり、その土地で家を建てた場合のプランの提案を頂いたのが、上の図の初回プラン提案のタイミングになります。
契約まで
トヨタホームに『初回プラン提案』を頂いてから契約までは、我が家の場合、約1ヶ月、4回打合せを実施しています。内容は僕たちの要望を伝えて間取りと見積りを作成、作成頂いた間取りと見積りの内容を見て修正して欲しい部分を伝えるを繰り返し、納得できる間取りと見積りが完成して契約という流れになります。ちなみに、この時点では、設備の仕様やインテリアは、営業担当が選定した標準的なモノになっているので、契約後に細かい仕様を決めていくと、建物の値段が上がる可能性は十分にあります。
後ほど紹介しますが、我が家の場合、初回プラン提案の時点で、トヨタホーム建築条件付きの土地を仮契約していて、トヨタホームで家を建てることが決まっていたので、どこのハウスメーカーで建てるか決まっていない場合より、より具体的な内容を協議でき、間取り検討がスムーズに進んでいると思います。
どこのハウスメーカーで建てるか、これから決める場合は、複数のハウスメーカーで間取りや見積りを作成頂いて、比較検討することになると思うので、この期間がもう少し長くなると思います。
スケジュール全体概要の項目にも記載したように、我が家は土地探しからだったので、これより前の期間でトヨタホームの方に何カ所か土地の紹介や現場の案内をして頂いています。同じように他のハウスメーカーさんでも土地を紹介して頂いていましたが、結果的に僕たちが気に入る土地を提案頂けたのがトヨタホームだったので、トヨタホームで家を建てることになりました。上のスケジュールに記載の初回相談(5/24)は、我が家が契約することになる土地を紹介して頂いたタイミングになります。
5/24に土地を紹介頂き、翌週の5/31に、その土地で家を建てた場合の初回プラン提案を頂きました。この初回プラン提案のタイミングで、間取りと見積の内容を説明頂くのと、我が家の要望を伝える第1回目の打合せを実施しています。また、家づくりのあるあるかもしれませんが、初回プラン提案を頂いたタイミングで、トヨタホームの営業担当から「同じ土地を購入したいという人が他にもいるので、この土地で家を建てるか本日中に判断してください」と言われました。100邸規模の分譲地の第1期分譲だったので、急いで決めなくても同じ分譲地内でこれから他の土地も売り出されたのですが、とても条件の良い土地だったのと、その土地でのプラン提案の内容が非常に気に入ったので、その日のうちに土地を購入することを決断しました。
日程表の中で工場見学や建築現場見学に日付が入っていないのは、ここに記載のスケージュールより前に参加しているためです。工場見学は、トヨタホームで家を建てることが決まっていなくても参加できるので、興味のある方は応募してみて下さい。工場で生産する比率の高いトヨタホームは、工場で製造されているユニットがお家のどの部分か分かるくらいまで、作られるので見ていて楽しいです。
また、トヨタホームと契約してから工場見学に参加することもでき、日程が合えば自分の家のユニットが生産されている現場を見ることもできます。
契約から着工
次は、トヨタホームと契約してから建物の工事が開始するまでの設計期間になります。我が家の場合、期間は約3ヶ月で、設計担当との打ち合わせが2回、インテリアコーディネーターとの打ち合わせが2回、営業担当との打ち合わせが4回、営業担当と設計担当と一緒に住宅設備メーカーのショールームを案内して頂いたのがそれぞれ1回づつ、個人的な住宅設備メーカーのショールーム見学が2回、トヨタホームのショールーム見学が2回と、非常に忙しい期間でした。3ヶ月でイベントが14回なので、週1回以上は、何かしらお家の検討を行っています。
恐らくこの期間は、トヨタホームの中で標準的な日程が決まっていると思うので、スゴく急いでいる場合を除いては、だいたい3ヶ月くらいになると思います。逆に施主側が引渡し日程に余裕がある場合でも設計期間が延びることはあまりないと思います。ハウスメーカーのように年間に多くの家を建てる場合、工場の生産量や現場で作業して頂く工務店の方の負荷をできる限り均等にした方が余剰設備や余剰人員が少なくなり生産効率が良いので、工場発注や現場工事の期間は、できる限り早いタイミングで確定させて、計画からズレないように進めたいと考えていると思います。
我が家の場合、設計期間の終盤にスマートエアーズ(トヨタホーム全館空調)を追加する大きな仕様変更を実施したので、ここに書いてある予定よりもかなり遅れました。また引渡し予定が、もともと1月となっていましたが、子供の保育園の転園の関係で3月末に引っ越す予定だったので、多少遅れても良かったのですが、設計期間の終盤、トヨタホームの営業担当や設計担当がかなり頑張ってくれて、次の工事期間の据付や引渡しの日程は予定通りでした。設計期間の終盤は、週末に打ち合わせ、その結果を反映した図面を木曜日頃までにポストに投函してもらって確認、その週末に気になる所をフィードバックというサイクルを繰り返して巻き返していました。あの時のトヨタホームの必死な対応を見ると工場発注や現場工事の日程を死守したい気持ちが伝わってきました。
余談ですが、僕がお家を建てた5年前は、トヨタホームの中でスマートエアースの普及率が、あまり高くなく、営業担当もそこまで推していなかったのですが、設計期間の終盤にトヨタホーム本社側に知り合いがいることが判明、その方からスマートエアーズの猛プッシュを受けて導入することになりました。スマートエアーズは1階,2階それぞれに全館空調の本体を置くスペースや配管を通すパイプスペースを準備する必要があるのですが、これまでスマートエアーズなしで、でき上がった間取りに追加すると、どうしても収納が減ってしまうので、収納量の確保と設備スペースの確保が両立する間取りをつくるのに時間がかかりました。ちなみに営業担当は、トヨタホーム本社の知り合いの方に、スマートエアーズを何で推していないのか注意されたらしく、その後の打ち合わせで、ふてくされていたので本社と販売店の力関係みたいなものを感じました。
着工から引渡し
最後は、着工から引渡しまでの工事期間になります。我が家の場合、地盤補強から基礎完成までが約1ヶ月、据付(工場で製造したユニットを現場で基礎の上に組み付ける工事)から引渡しまでの建物の工事が約2ヶ月でした。引渡し=建物の完成で、外構工事は引渡し後に施工されます。外構工事の期間は約1ヶ月でした。
基礎工事が始まる前に地鎮祭が行われますが、この地鎮祭と据付は、トヨタホームの家づくりの中で、日柄を気にするイベントになります。日柄というと六曜を思い浮かべますが、六曜以外にも十二直という歴注があり、その中に建築に良いとされている日柄があります。インターネットで『建築吉日』と検索すると、十二直の中で建築に良いとされる日柄、また地鎮祭に良い日柄、棟上げに良い日柄、引っ越しに良い日柄などが記載されています。さらに土用の期間は基礎工事をしない方が良いなど、気にしだしたらきりがないですが、色々気にすることがあるようです。建築関係の人は、みなさんこのあたりに詳しいのか、僕たちの営業担当が日柄を特に気にする人なのかは分からないですが、六曜と十二直も考慮して、地鎮祭や据付、引渡しの日程を決めて頂きました。
工事期間は、設計の期間に比べると、やることは多少減りますが、外構打合せや住宅ローンの手続き、建物の中間検査、完成検査の立ち会いなど、まだまだやることはあります。
2ヶ月の工期の中で、いつ頃どのような作業が実施しれるかは、下の図のような工程表を頂けるので、気になる工程があれば、作業をされているタイミングに合わせて見学に行くこともできます。
我が家は、当時住んでいた社宅から高速道路を使って30分くらいの距離で簡単に見に行くことができなかったので、毎週土曜日に差し入れを持って工事の進捗を見学に行っていました。日曜日は工事がお休みの場合が多く、現場に作業員の方がいないと中には入れないので、平日見学に行けない方は土曜日に見学に行くと良いと思います。
トヨタホームのユニット工法は、お家の85%を工場で製造すると冒頭にも記載しましたが、実際に工場から出荷されたユニットを基礎の上に固定する据付のタイミングで、どのくらい完成しているのか、簡単に紹介させて頂きます。
下の写真は据え付け直後(現場での1日目の工事が終わった後)の写真です。
建物の内側は、こんな感じで壁や天井は石膏ボードの貼り付けまで完了しています。また場所によっては建具が設置されてる箇所もあります。部屋の中にたくさん置かれている荷物はキッチンやトイレなどの住宅設備で、このような設備は現地で組み立てることになります。
階段も工場出荷時点で完成しています。また屋内の電気配線もほとんど完成していて、スイッチやコンセント、照明などを取り付けるだけの状態になっています。
サッシやサイディングも工場出荷時点で設置されていて、シャッターは据付の際に現場で組み付けるので、外観は据付時点でほぼ完成しています。屋根は防水シートの設置まで完了していて、後日、瓦が設置されます。我が家は、外壁の一部にタイルを採用したので、その部分も後日、設置されることになります。
まとめ
今回は、トヨタホームの契約から引渡しまでのスケジュールを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
これからお家を検討される方に、一つの目安にして頂ければと思います。特に引渡しに希望の期限がある場合、トヨタホームだと6ヶ月前頃には契約してお家づくりをスタートするのが目安になります。
但し、引渡し希望が3月や12月だと、同じ時期に引渡しを希望される方が多いので、工場の生産能力や現場の職人さんの人工不足により引渡しが遅れてしまう場合もあるので、ある程度余裕を持って家づくりを進めてられた方が良いと思います。
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