ハイユニットのメリット・デメリット|天井高2.6mは開放感以外に良いことない!?

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今回はトヨタホームの天井高について紹介したいと思います。

トヨタホームはユニット工法を採用しているので、あまり天井高の自由度がなく、リビングは3m,その隣の和室は2.2mのように自由に設計することはできず、基本的にはユニットのサイズで天井高が決まります。標準のユニットサイズの場合、天井高は2.4m、オプションでハイユニットを採用すると1階の天井高が2.6mになります。その他にも吹き抜けや下がり天井を駆使して凹凸のある空間を作ることもできますが、構造上の天井高は、この2種類になります。

我が家は、せっかくの注文住宅なので広い空間の方が開放感があって気持ち良いだろうと考えてハイユニットを採用したので、実際に2.6mの天井高に住んでみた感想や、メリット・デメリットを紹介したいと思います。

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ユニットサイズ

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以前「ユニット工法の間取り制約」という記事でトヨタホームが採用しているユニットのサイズについて詳しく解説しましたが、ユニットの高さは上の絵のように、2,880mmと3,080mmの2種類から選ぶことができます。
高さ以外のユニットのサイズや組み合わせ方については、別の記事で詳しく解説しているので、気になる方はこちらの記事もチェックしてみて下さい。

標準は2,880mmで室内の天井高は2.4mになります。オプションでハイユニットを選択すると3,080mmのユニットで室内の天井高は2.6mと20cm高くなります。またハイユニットは1階にしか使用することができず2階の天井高は2.4m以外の選択肢はありません。

ハイユニットのメリット

次にハイユニットのメリットですが、これはなんといっても開放感です。

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この写真は大和ハウスのショールで、天井高の違いを体験できるブースの紹介記事から引用させて頂いたものですが、こうして見ると空間の広さが全然違って感じられると思います。

大和ハウスのホームページによると「同じ体積の部屋でも床面積を少し狭くして、その分天井を高くした方が、10%程度広く感じる」との実験結果があり、このことから水平方向(床面積)より垂直方向(天井高)の方が人間が感じる空間の広がりには効果があるとのことです。

実際に住んでいてもリビングは、とても開放感があり面積以上の広さを感じることができます。特にリビングでソファーに座った時に天井が視界に入らないことで圧迫感がないことが、広さを体感する要因になっている思います。

さらにハイユニットを採用すると、リビングに限らず玄関やトイレも天井高が2.6mになるので、全ての部屋で実際の床面積以上に広く開放感を感じることができます。また下がり天井を採用してダイニングとキッチンに天井の段差を付けても、2.6mからの下がり天井なので部屋が狭くなりすぎることがありません。

ハイユニットのデメリット

続いてハイユニットを採用した場合のデメリットについて紹介します。

1.冷暖房の効きが悪くなる
2.建具のサイズが合わない
3.建物の価格が高くなる
4.窓や照明の位置に注意が必要

ハイユニットのデメリット1つ目は、冷暖房の効きが悪くなることです。

ハイユニットを採用して天井高が高くなると、同じ床面積でも室内の体積が大きくなるので、その分エアコンの効きが悪くなります。吹き抜けなどでもよく聞く内容ですが、同じ間取りで天井高違いを比較することができないので、実際にエアコンの効きが悪いと感じるかはわかりませんが、天井高を2.4mから2.6mにすると計算上は8%程度体積が増えるので同じエアコンで比較すると、体積が増えた分、温度変化は遅くなると思います。ちなみに我が家はスマートエアーズ(トヨタホーム全館空調)を採用していて、常に室内の温度が一定に保たれているので、エアコンの効きが悪いことを実感したことはありません。

ハイユニットのデメリット2つ目は、建具のサイズが合わなくなることです。

トヨタホームは標準の天井高が2.4mなので、準備されている建具や据付収納が、2.4mに合うように作られています。その為、ハイユニットを採用する建具や収納の上に20cmの隙間が空いてしまいます。

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1つ目の写真はリビングの扉になります。この扉、標準ユニット(天井高2.4m)の場合、天井まで届く大きなサイズの扉ですが、ハイユニットで採用すると扉と天井の間に隙間ができてしまいます。ハイユニット用の大扉は準備されていないので、一番大きいサイズの扉を選んでもこのようなかたちになります。
2つ目の写真はキッチンですが、ハイユニット(天井高2.6m)の場合、カップボードの上に隙間ができるので、垂れ壁で埋めています。隙間を活かして間接照明を入れる案もあったのですが、掃除が大変になるので、我が家は垂れ壁で埋めることにしました。このキッチンのカップボードはトクラスのカップボードになりますが、これも天井高2.4mに合わせて作られており、天井高2.6m用のカップボードはありませんでした。またレンジフードも天井から20cm分は銀色のカバーが継ぎ足されています。換気扇自体は横の壁に排気しているので天井付近に銀色のカバーがある意味はないのですが、デザイン性を考慮してカバーが天井まで届くように継ぎ足されています。

ハイユニットのデメリット3つ目は、建物の価格が高くなることです。

間取りや家の大きさによって価格は異なりますが、一般的な戸建てのサイズで50万~100万円くらい高くなるようです。我が家は最初の見積からハイユニットだったので、実際どれくらい価格が高くなっているのか確認できませんでしたが、営業担当の方に聴いたところ50万円くらいと言っていたので、恐らく100万円くらいかかっているのではと思います。

ハイユニットのデメリット4つ目は、窓や照明の位置に注意が必要なことです。

一般的に壁に設置するブラケットライトや窓の高さは床から○○○mmに設置と設計されることが多いですが、ブラケットライトや明かり取りようの窓は、天井が高くなっている分、一般的な高さより高い位置に設置しないとバランスがおかしくなってしまいます。特にお家設計の途中でハイユニットに変更する場合は、設計士やインテリアコーディネーターの方も変更し忘れる可能性があるので注意が必要です。
逆に吊り戸収納など天井に設置する収納は、高すぎて使い勝手が悪くなるので、先ほど紹介したカップボードのように標準の天井高(2.4m)の位置に設置して垂れ壁で収納の上を埋めるようにした方が良いと思います。

まとめ

今回はトヨタホームの天井高とオプションで採用できるハイユニットについて紹介してきました。

色々デメリットを書きましたが、実際住んでいて不満を感じることはほとんどなく、メリットの方が断然大きいと感じていて満足しています。メリット・デメリットの数だけだとデメリットの方が多いですが、天井高を選べるのは注文住宅じゃないとなかなかできないことなので、トヨタホームでお家を検討されている方は、是非ハイユニットも検討してみて下さい。

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