今回はトヨタホームのインテリア見積について紹介します。
ハウスメーカーや工務店によってお家の見積方法はさまざまで、一般的に標準仕様とその坪単価が決まっていて、標準から外れる設備や仕様を選ぶと追加の金額が発生する見積方法を採用しているハウスメーカーや工務店が多いように思います。
お家の仕様を決めていくうえで「標準の中であれば、どの設備や仕様を選んでも価格が同じです」「この設備はオプションなので追加費用がかかります」といった話を聞くのは、このタイプの見積方法になります。
これに対して、トヨタホームは積み上げ方式の見積を採用しているので、コンセントやスイッチ、1個から単価が決められていて、全ての部材の価格を積み上げて総額が決まります。
基本的には、それぞれのシリーズで準備されているカタログのなかから設備や仕様を選んでいきますが、照明やカーテン、エコカラットなど、トヨタホームのカタログにはのっていない設備を設置することもできます。
照明やカーテンなどは、自分の好みにあったものを設置したいからハウスメーカーのカタログから選ぶのではなく、施主支給するといったケースも多いと思いますが、トヨタホームの場合、そもそもインテリア関連の設備や部材は、カタログにないものが多いので自分の好きなモノを探してきて設置してもらうカタチになります。
そのような場合、ハウスメーカーに依頼して購入すると割高になるイメージがありますが、トヨタホームの場合はどうなのか、我が家のインテリア見積を1つ1つ紹介していくので、この記事を読んで頂くと、だいたいの金額イメージがつかめると思います。
照明
まずは照明の見積を紹介します。
トヨタホームの住宅設備カタログの照明セクションには、ダウンライト,シーリングライト,ブラケットライト,ペンダントライトと1通りの照明がラインナップされていますが、あまりバリエーションは豊富ではありません。
照明を決めるインテリア打合せの中で、我が家を担当してくれたインテリアコーディネーターさんは、ダウンライト以外はPanasonicとKOIZUMIのカタログからブラケットライトやペンダントライト、シーリングライトを提案して頂きました。
冒頭にも記載しましたが、トヨタホームの見積方法は積み上げ方式で、標準仕様が特に決まっていないので、トヨタホームのカタログから選んでも、PanasonicやKOIZUMIのカタログから選んでも、選んだ照明器具の価格が加算され、どちらの方がお得といったことがないので、インテリアコーディネーターさんもトヨタホームのカタログにこだわらずに提案して頂いているのだと思います。
ここからは僕の推測ですが、トヨタホームのカタログから選ぶとトヨタホームが準備する設備、トヨタホームのカタログ以外から選ぶと販売店(トヨタホーム愛知やトヨタホーム三重など)が準備する設備になると思われます。
自動車でいうところの、メーカーオプションとディーラーオプションの違いと一緒です。
それがなに!?と思われるかもしれませんが、トヨタホームとトヨタホーム販売店(トヨタホーム愛知やトヨタホーム三重など)は、同じ会社のように見えて実は別の会社です。
別の会社なので仕入れルートも違えば、仕入れ値も違っているはずです。そして販売するときの利益率も異なる可能性があります。
何が言いたいかというと、トヨタホームのカタログにのっている照明器具でもカタログから選ぶのではなく、同じものをトヨタホーム販売店から購入した方が安くなる可能性があります。
自分が家を建てていたときには、こんなことを考えもしなかったので実際にトヨタホームの方に確認したわけではないですが、これからトヨタホームでお家を建てられる方は営業担当の方に聞いてみてもいいかもしれません。
恐らくダウンライトはトヨタホーム(カタログ)から選んだ方が割安で、それ以外はトヨタホーム(カタログ)から選ぶのとトヨタホーム販売店から購入するので変わらないか、販売店から購入する方が安く設備を入れられるのではないかと思います。
前置きが長くなりましたが、それでは我が家の照明の見積を紹介します。
家を建てたのが6年前なので既に廃版になっている照明もあり、定価が分からないモノもありますが、調べられた限りでは、定価よりは少し安いがAmzonや楽天などのECサイトで購入した方が、更に2~3割安いといった金額でした。
せっかくなので主要な照明を簡単に紹介していきます。
玄関ポーチ
メーカー | KOIZUMI |
型式 | AU 37719L |
定価 | 25,800円 |
トヨタホーム見積 | 21,480円 |
楽天価格(後継品) | 15,751円 |
人感センサ付き、LEDランプ、本来:アルミダイカスト、グローブ:ガラス・アンバー泡入り
ペンダントライト [ダイニング]
メーカー | Panasonic |
型式 | LGB16010K |
定価 | 56,400円 (18,800円/個) |
トヨタホーム見積 | 33,840円 |
Amazon価格(後継品) | 25,500円 (8,500円/個) |
配線ダクトレールは別途3,120円かかります。
基本的には1度位置を決めると移動する機会はないので、ダクトレールである必要はないですが、明るさが足りないと感じた場合に、照明を簡単に追加できるメリットがあります。
シーリング [和室]
メーカー | Panasonic |
型式 | LGBZ0708 |
定価 | 37,800円 |
トヨタホーム見積 | 22,680円 |
楽天価格(後継品) | 16,700円 |
階段室ブラケットライト
メーカー | KOIZUMI |
型式 | AB 48631L |
定価 | 31,600円 (15,800円/個) |
トヨタホーム見積 | 18,960円 |
楽天価格 | 13,900円 (6,950円/個) |
シーリング [寝室]
メーカー | Panasonic |
型式 | LGBZ2154C |
定価 | 49,000円 |
トヨタホーム見積 | 29,400円 |
Amazon価格(後継品) | 27,500円 |
寝室のシーリングはデザインで選んだのですが、色温度や明るさを細かく調整できたりタイマー機能が付いていたりと、かなり高機能なシーリングだったのでその分高価です。
ぶっちゃけ子供の遊び道具にしかなっていないので、明るさ3段階調整くらいの安価なシーリングでもよかったと思っています。
カーテン
次にカーテンの見積を紹介します。
カーテンに関しては、レールだけハウスメーカーに設置してもらって、カーテンは自分で手配することで節約できたりしますが、我が家は全てトヨタホームに依頼して設置してもらいました。
お家の仕様を決めるインテリア打合せの中で壁紙や照明などと一緒に、インテリアコーディネーターさんに相談しながらカーテンも選ぶことができます。
またリビングや寝室など、入居後すぐにカーテンを使用する部屋だけトヨタホームに依頼して、子供部屋など当面使用予定のない部屋は、あとから自分で設置するといった選択もできます。
そしてこちらが我が家のカーテンの見積です。
メーカーや型式の情報が残っていなかったので金額だけになりますが、戸建て全てのカーテンやブラインドを設置するとかなりの金額になります。
エコカラット
続いてはエコカラットの見積を紹介します。
エコカラットもトヨタホームのカタログには載っていませんが依頼すれば設置することができます。
LIXILの展示場などで気になるデザインを選んでおいて、インテリアコーディネーターさんや営業担当の方に相談すれば、お家の雰囲気に合わせた貼り方を提案して頂けると思います。
我が家は玄関、1Fトイレ、リビング、寝室と4箇所にエコカラットを採用していて、その見積がこちらになります。
エコカラットは部材の費用以外に施工費用が発生します。
これはLIXILのエコカラット施工専門の職人さんに来て頂いて施工して頂く費用で、1日で作業できる範囲であれば75,000円になるようです。
エコカラットの施工面積が狭くても最低1日分の施工費(75,000円)は発生するので、1日で作業できる最大の施工面積を設置してもらった方がトータルの金額は高くなりますが、施工費の割合(コスパ)は良くなります。
玄関ホール
品番 | ECP-275NET/PLD2 |
施工面積 | 6.4m² |
標準価格 | 61,440円 (9,600円/m²) |
トヨタホーム見積 | 46,000円 |
1Fトイレ
品番 | ECP-275NET/PLD2 |
施工面積 | 3.0m² |
標準価格 | 28,800円 (9,600円/m²) |
トヨタホーム見積 | 23,000円 |
リビング
品番 | ECO-60NET/PMK1 ECO-303/F1W |
施工面積 | 1.285m² + 2.295m² |
標準価格 | 27,942円 12,336円 (9,600円/m²) 15,606円 (6,800円/m²) |
トヨタホーム見積 | 26,000円 |
寝室
品番 | ECO-151/CSN1 |
施工面積 | 2.0m² |
標準価格 | 15,600円 (7,800円/m²) |
トヨタホーム見積 | 26,000円 |
寝室のエコカラットだけは、標準価格よりトヨタホーム見積の方が高くなっています。
窓枠に沿ってエコカラットを設置する為に、一部エコカラットをカットする必要があるので割高になっている可能性があります。
テレビボード
次にテレビボードの見積を紹介します。
テレビボードや据付収納はトヨタホームのカタログに色々な種類が掲載されているので、据付テレビボードを設置したい場合はカタログから選ぶこともできますが、カタログに掲載されている家具は基本的に化粧シート仕上げの家具なので、家具屋さんに作って頂く家具と比べると質感が劣ってしまいます。
我が家は「テレビボードを据付にして床から少し浮かせたデザインにしたい」と要望したところ、インテリアコーディネーターさんの提案で「飛騨産業」という家具屋さんに特注でテレビボードを設計して頂き設置してもらいました。
こちらが特注テレビボードの見積です。
特注といっても完全にオリジナルではなく「飛騨産業」が、もともと販売しているテレビボードをベースに、壁掛け仕様に変更してもらっているので、ものすごく高いということはありませんでした。
据付家具以外にもダイニングテーブルやソファーなどの一般的な家具もトヨタホームに依頼して手配してもらうこともできます。
同じ愛知県の企業ということもあって、カリモク家具フェアはよく実施しているので、キャンペーンのタイミングでトヨタホーム経由で購入すると、直接カリモク家具で購入するより安くなるかもしれません。
妻飾り
最後に妻飾りの見積を紹介します。
妻飾りはトヨタホームのカタログには掲載されていませんが、インテリアコーディネーターさんや営業担当の方に相談すれば設置することができます。
我が家は南欧風の外観にしたいと要望していたので、インテリアコーディネーターさんからアイアンの妻飾りを提案して頂き設置しました。
設置した妻飾りは「美濃工業」製の鋳物妻飾り「IT4708」です。
美濃工業は、これ以外にも何種類かデザインの違う妻飾りをラインナップしているので、好みのデザインを選んで設置することができます。
割引き
我が家のインテリア見積は以上で、総額 1,000,426円でした。
それぞれ単品の見積価格は定価よりは安いですが、Amazonや楽天などのECサイトで購入するよりは2~3割高いといったイメージになります。
単品の見積はここまで紹介してきた通りなのですが、実は見積書には続きがあり総額に対して割引きをして頂いています。
その割引額がなんと 450,000円
割引率にすると45%
個々の割引額は分からないので、常にこのくらいの割引きをしてもらえるかは分かりませんが、先ほど単品の見積価格はECサイトで購入するより2~3割高いと書きましたが、総額で5割弱の割引きをしていただいているので、結果的にはECサイトで購入するより、トヨタホーム経由で購入した方が2~3割安いことになります。
住宅設備メーカーが製造する既製品であれば、基本的には仕入量が多い企業が安く仕入れることができます。
そう考えるとハウスメーカーはECサイトなんかより住宅設備を多く仕入れていいるでしょうし、長期的な仕入れを約束する代わりに割安に設備を購入できる契約をしていることも考えられます。
なのでECサイトよりハウスメーカーの方が住宅設備を安く仕入れている可能性は高いと思います。
あとは利益をどれだけ上乗せしているかで施主から見てハウスメーカーで手配した方が安いか、ECサイトで購入して施主支給した方が安いかが変わってきます。
我が家のインテリア見積を見る限り、僕の契約したトヨタホーム販売店は、インテリア部材にあまり利益を乗せていないようなので、金額だけで見るとトヨタホームへ依頼して設置した方が、自分で購入して施主支給するより、同じ設備を安く導入することができます。
まとめ
今回はトヨタホームのインテリア見積について紹介してきました。
冒頭にも記載しましたが、照明やカーテンなどインテリア関連の部材をハウスメーカに依頼して手配してもらうと割高になるイメージがありましたが、僕の契約したトヨタホーム販売店は、Amazonや楽天などのECサイトで購入するより安い値段の見積となっていたので、コストだけを考えると自分で購入して施主支給するより、ハウスメーカーに依頼して手配してもらった方が安くなる結果でした。
ただハウスメーカーは全てのメーカーの設備を安く調達できる分けではないと思うので、営業担当の方などに、どこの住宅設備メーカーの設備だと安く仕入れられるか聞いてみるのもありかもしれません。
我が家の場合、インテリアコーディネーターさんおすすめの設備や部材を多く取り入れたので、純粋なデザイン性だけではなく、コスパが良い(割引率が高い)メーカーの部材をおすすめしていただいていたのかもしれません。
今回紹介してきて記事以外にも我が家の建築費用を紹介している記事や、今回見積を紹介したインテリアのWeb内覧会記事なども書いているので、よかったらリンク先の記事も読んでみて下さい。
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