鉄骨2階建てにWi-Fiは1台で問題ない!?電波の届きにくい場所と対策方法紹介

wifi-strengthマイホーム
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今回は我が家のWi-Fi環境について紹介させて頂きます。

これからお家を建てようと考えられている方は、いまアパートや社宅などに住まれている方が多いと思います。アパートなどの1LDKや2LDKの間取りであれば、1台のWi-Fiアクセスポイントで十分各部屋に電波が届くと思いますが、これから建てる戸建てでもWi-Fiアクセスポイントが1台で問題ないのか気になりますよね。

特にトヨタホームのような鉄骨造だと構造体が電波を遮りそうなイメージがありますが、実際どこまでWi-Fiの電波は届くのか、我が家の各部屋で電波強度を測定してみたので、これからお家を建てる方にWi-Fiアクセスポイントの設置位置や必要な台数の参考にして頂ければと思います。

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我が家のWi-Fiネット環境紹介

Wi-Fi電波強度の測定結果を紹介する前に、使っている機器によっても電波の届きやすさが変化するので、まず前提条件となる我が家のWi-Fiネット環境を紹介させて頂きます。

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この図は我が家の有線LANに接続している機器を記載しています。この中でWi-Fiアクセスポイントは1階のリビングに『NEC WG1800HP2』と2階の書斎に『NEC WR8370N』を設置しています。

Wi-Fiアクセスポイントを2台使用しているのは、住んでみて電波強度が弱かったから機器を追加したわけではなく、新築に引っ越す際、戸建て用のWi-Fiアクセスポイント『WG1800HP2』を新しく購入したのですが、もともと住んでいた社宅で使用していた『WR8370N』を捨てるのがもったいなかったので、お家を設計している時から1階と2階にWi-Fiアクセスポイントを1台づつ設置できるように宅内の有線LANを設計しました。

後ほど紹介する各部屋のWi-Fi電波強度測定は、書斎のWi-Fiアクセスポイントの電源を切ってリビングのWi-Fiのみの場合と、書斎とリビングでWi-Fiアクセスポイントが2台ある場合の2パターンを測定し結果を紹介させて頂きます。

wg1800hp2

1階のリビングに設置している『WG1800HP』は、戸建てなら3階建てまで、マンションなら4LDKまで対応可能とのことなので、この通りであれば、2階建て4LDKの我が家は、このWi-Fiアクセスポイント1台で各部屋に十分Wi-Fiの電波が届くはずです。

wall-television_01

またリビングのWi-Fiアクセスポイントは、テレビボードの中に設置しており1階のほぼ中心になります。

wr8370n

2階の書斎に設置している『WR8370N』もホームページには2階建てまで対応可能と記載させていますが、Wi-Fi4までしか対応していない古いモデルだったので、新築の際に新しいアクセスポイントを追加購入しました。

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書斎のアクセスポイントはデスクの下に設置しており2階北西の角部屋になります。

ちなみにWi-Fiアクセスポイントを2台設置する場合には少しコツがあります。普通に購入してきたWi-Fiアクセスポイントを初期設定のまま使用すると、それぞれのSSIDが異なっていると思いますが、この状態だと2台設置しているWi-Fiアクセスポイントを有効活用することができません。スマホやタブレット端末などWi-Fiに接続している機器は、いま接続しているSSIDと通信し続けようとするので、アクセスポイントから遠く電波が弱くなっても、電波が途切れない限りは同じアクセスポイントと接続し続けてしまいます。これだとせっかく2台設置しても遠い方のアクセスポイントと通信して速度が出ない場合が発生してしまいます。

これを解消する為に2台のWi-FiアクセスポイントのSSIDとパスワードを全く同じ設定にします。こうすると同じSSIDで電波が強い方にアクセスしてくれるので、2台設置したアクセスポイントを有効活用することができます。

厳密には、スマホで通信しながら家の中を移動すると同じアクセスポイントに接続し続けるので、遠い方のアクセスポイントと通信している場合もありますが、スマホをスリープ状態に入ってから復帰させると電波の強い方にアクセスするよになります。

Wi-Fi電波強度の測定方法

今回、宅内のWi-Fi電波強度の測定は『Wi-Fiミレル』というアプリを使って測定します。

Wi-Fiミレル

Wi-Fiミレル
開発元:I-O DATA DEVICE, INC.
無料
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またWi-Fi強度の強いところ、弱いところ、それぞれでGoogleのインターネット速度テストを実施し、どれくらいのアクセススピードが出ているか確認します。

速度の目安ですが、Youtubeでは動画の解像度ごとに以下のようにアクセス速度が推奨されているので、20Mbps以上出ていれば、一般的な使い方では十分快適に使用できる環境と言えます。

動画の解像度推奨される継続的な速度
4K20Mbps
HD 1080p5Mbps
HD 720p2.5Mbps
SD 480p1.1Mbps
SD 360p0.7Mbps

参考に我が家のネット環境に有線LAN接続しているパソコンで速度測定をしたところ、下り645Mbpsとかなりの速度が出ていました。測定は金曜日の20:30頃で、このあと紹介するWi-Fiの速度測定もだいたい同じ時間の結果になるので、最速ではこれくらいのポテンシャルがあることになります。

430_2230_デスクトップ

Wi-Fi電波強度測定結果

それでは『Wi-Fiミレル』で測定した我が家のWi-Fi電波強度ヒートマップとインターネット速度測定結果を紹介していきます。

リビングのWi-Fiアクセスポイントのみ(5GHz帯)

ヒートマップ_1F_5GHz1F Wi-Fiヒートマップ

ヒートマップ_2F_5Ghz2F Wi-Fiヒートマップ

インターネット速度測定場所下り上り
リビング(1F)28.6Mbps27.2Mbps
書斎(2F)23.4Mbps21.7Mbps

ヒートマップを見ると1階は、なぜか洗面室が少し電波が弱い結果となっていますが、その他の場所は同じくらいの電波強度で十分に電波が届いていることがわかります。2階になると建物の角の方で電波が届きにくく強度が弱くなっていることがわかります。

ただWi-Fiの電波強度が最も強いリビングと最も弱い書斎でインターネット速度に大きな差は無く、スマホでWebの閲覧や動画視聴をする分には、特に問題ない速度が出ています。

リビングのWi-Fiアクセスポイントのみ(2.4GHz帯)

ヒートマップ_1F_2.4GHz(1台)1F Wi-Fiヒートマップ

ヒートマップ_2F_2.4GHz(1台)2F Wi-Fiヒートマップ

インターネット速度測定場所下り上り
リビング(1F)41.7Mbps61.3Mbps
書斎(2F)17.8Mbps26.1Mbps

2.4GHz帯も5GHz帯と同様に1階はどの部屋でも十分に電波が届いていますが、2階は建物の角の方で強度が弱くなっています。電波の周波数は低い方が障害物の影響を受けにくい為、5GHz帯より2.4GHz帯の方が2階でも電波が届きやすいのではと予想していましたが、周波数によって大きな差はありませんでした。

また2.4GHz帯の場合、インターネット速度にも違いが出ていて、電波強度の強いリビングと電波強度の弱い書斎では2倍程度の速度差があります。

リビング+書斎のWi-Fiアクセスポイント併用(2.4GHz帯)

ヒートマップ_1F_2.4GHz(2台)1F Wi-Fiヒートマップ

ヒートマップ_2F_2.4GHz(2台)2F Wi-Fiヒートマップ

インターネット速度測定場所下り上り
リビング(1F)41.7Mbps61.3Mbps
書斎(2F)60.9Mbps71.6Mbps

リビングと書斎の両方のWi-Fiアクセスポイントを使用した場合の結果は、どの場所でも十分な電波強度がある結果となりました。インターネット速度についても、リビングのWi-Fiアクセスポイントのみの場合に速度が出にくかった書斎が、1番アクセスポイントに近い位置となるので、かなり速度アップする結果となりました。

まとめ

今回の測定結果では戸建て用のWi-Fiアクセスポイントであれば、一般的な広さの鉄骨2階建てトヨタホームで、電波の届かない場所はありませんでした。またアクセスポイントから離れた位置ではWi-Fiの電波強度が多少弱くなるものの、インターネット速度としてはスマホでWebの閲覧や動画視聴をする分には問題ない速度が出ているとの結果でした。

ただアクセスポイントから離れれば電波が弱まることは間違いないので、アクセスポイントの設置位置や間取り、使用するWi-Fiアクセスポイントによって、電波が届かなくなる場所がでる可能性はあるので、お家を設計する際には、各階にアクセスポイントを設置できるよう有線LANのポートは準備しておくのが無難だと思います。

またWi-Fiアクセスポイントの実行スルーレートは822Mbpsと高速通信ができるタイプでも実際の通信速度は有線LANに比べてかなり遅くなるので、在宅勤務などでTeamsやzoomのインターネット会議をしたりVPNで大容量のデータを通信する場合は、仕事用のパソコンは有線LAN接続できるようにしておいた方が良いと思います。

今回、紹介したWi-Fi電波強度の記事以外にも、宅内の有線LANの設計やネットワーク機器をまとめて配置できる情報分電盤など戸建てのネットワーク環境についての記事を紹介しているので、よかったらリンク先の記事も読んでみて下さい。

 

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